2007年1月9日火曜日

こころ   夏目漱石

かの有名な古典を、ようやく読みました。
実家に会った文庫本を、夏休みの帰省時に持って帰り、まったく読まないまま今回の帰省の、電車内で読みきりました。

本文自体は、高校の授業で一部だけ読んでいたが、通して読んで、面白かった。

いや、面白おかしかった、というわけではないが、興味深かった。

さすが、古典として今でも読まれている作品だ。自殺というかなりくらい行動も、他人を裏切ってしまう行動も、本人の心の中に秘めたものがその行動の背景に、かなり熱くうごめいている。

これが、情熱として物事を前向きに進めているものもあれば、後ろ向きになっていくものもある。


他人の心の中は誰にもわからない。でも、確実に他人は何かを考え、自分の意思を心に秘め、いつかそれを行動に移す(かも知れない)
その行動は、人には突然に見えるが、そこまでにはその人の葛藤がある。

たしかに、私も、自分の考えていることは他人に言わないし、他人の考えていることもわからない。でも、他人の頭の中で物事は着実に進行し、ある行動がなされるときは確実に近づいてくる。

人は、ある意味では爆弾のようなものだ。次に起こるのが、お辞儀なのか、暴力なのか、叫びだすのか、会社を興すのか、研究のためにインタビューに行くのか、わからない。しかし、着実にある行動は起こる。

人の心の中がわかれば、どんなに簡単なことか。。。恋の駆け引きもないし、取引相手なんかとのトラブルも解消しやすいし
しかし、どんなにか怖いことか・・・
自分の好きな人が、自分のことを好きか嫌いか、そんなこともわかってしまう・・・

ある意味つまらない世界かも・・・


さて、相手の気持ちがわかるとするなら、それはどのタイミングでわかるのだろうか?

①声を聞いたとき
②顔を見たとき
③触れ合ったとき


①だとすると、講演したり発表したりするときは、いっぺんに人に伝えられるから便利そう。でも、道ですれ違う人やその辺でたむろしている人みんなの気持ちがわかってしまいますね。それははなはだうっとうしい。だいたい、そんなに喋りがこころと直結していたらしゃべりづらいですよね
②だとすると、相手の顔を見ればわかる、と。これも、わかる側はいいけど、顔を見られる側はたまったもんじゃないですね。しかも、顔が見えないから、結構親しい話をする電話の相手の気持ちはわからないですね
③だとすると、親しい相手の気持ちはわかる。しかも、ボディタッチがすばらしい意味を持つ。が、満員電車は大変だね・・・

結局、心の中、という重大なものを安易に伝えてはいけない、ということか・・・


ああ、難しい・・・