2008年6月14日土曜日

天国の本屋―うつしいろのゆめ   松久 淳, 田中 渉

去年あたり映画化されたのは天国の本屋シリーズの3作目。
これは第2作になります。

天寿という言葉、実はみんな一律に100歳と決められているそうです。
ところが、これがみんなが100歳になってから死ぬとなると、天国には100歳のお爺ちゃん/お婆ちゃんばかりになっちゃう。
だから、若いうちに天に召される人がいる。そして、地上世界の寿命と合わせて100年生きると、生まれ変わってまた地上での生命を生きる


面白い話ですよね。
天国が高齢者だらけになるから早死にする人がいる


でも、たまに生きているうちに天国に行く人がいる。

そんな話がこのシリーズのネタになってます。


今回天国に行くのは、結婚詐欺師です。
まぁ、詐欺師としての才能はあまりないみたいですが、プライドはものすごく高い女詐欺師。
30歳目前で、かなり・・・いや、やめとこ

彼女が天国で任された任務は、ある公共施設建設のため、予定地に居座る老人に立ち退いてもらうこと。そのためにホームヘルパーとして派遣されます。

報酬は、10億円以上するという、施設建設費用の1%。
当初はその報酬のために頑張っていたけど、この手のストーリーのお約束として、心変わりしちゃいます。早い話が、この老人の暮らしに感情移入しちゃうと。

お決まりといえばもう一つ、朗読があります
この話、途中である絵本の一説が挿入されます。
なんとも悲しいお話ではありますが、とってもいい伏線になります。

もう一つ、詐欺師の父親とこの老人の家族、実は過去に悲しいかかわりがあったことが明らかになります。詐欺師の幼いころの思い出として語られるこの部分は、非常にもの悲しくて、ちょっと涙を誘います。




お約束とは書きましたが、いろんな要素が絡み合って、必ずしも予想通りのストーリーや結末にはなっていません。なので、というか、本とはそういうものでしょうが、試しに読んでみて、自分で感想を感じてみてください

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