10年前の大河ドラマ「毛利元就」の原作となった小説です。
安芸の小国人領主から1代で中国地方ほぼ全土を制圧し、戦国大名となった智将を、彼の妻を中心として描いた小説。
このドラマは、私が人生で最初に、1年間すべて通してみた大河ドラマで、とっても気に入ってます。
さいきんDVDを買って、夜遅くまで観賞していた時期もあります。
当時の私はまだ中学生。
元就の妻、美伊の方の役者、富田靖子さんがとっても美人だったのを覚えています。
ドラマでは、本当に、美伊の方が笑顔で元気いっぱい。
あの無邪気っぷりには、見ている私も思わず顔がほころんでしまいました。
さて、原作では、というと・・・
原作でも本当に明るい性格で、ドラマよりもいっそう、夫婦の性格の違いが対比されて、面白い。
戦に勝つごとに、やれほかから警戒されるだの、恨みを持つ人が増えただの、考えて沈んでしまう元就と、そんな元就を明るく吹き飛ばしてしまうような、明るくておおらかな美伊。
結婚して最初の時期はギクシャクしていましたが、次第に心を通わせあい、途中からは誰もがうらやむおしどり夫婦になっています。
言葉に出さずとも、互いの考えていることはわかってしまう。
特に元就が、美伊といると心が安らぐというのが、本当にほほえましい。
私も、ぜひそういう人と一緒になりたいものです。
「天と地がひっくり返るほどのことはない」
美伊の方の口癖。
物語の中では、これが彼女の決め台詞でしたが、ドラマでは、もう1つ、
「勝ったようにござりますな」
これもいい言葉だと思いました。
ついでに言うと、ドラマでは、尼子経久の最後の大戦の直前に経久が絵師に化けて元就に会いに来る場面が好きです。
「謀、多きが勝ち、少なきは負ける。それが、戦国の世の男のありようよ」
かっこいい。
老練な策士。
これほど頼もしい存在はいまい。
そう感じさせる一言でした。
元就も、後にこの言葉を息子の隆元に伝えているのが、印象的でした。
人と駆け引きをするときのアタマの使い方も学べるような、いろいろ面白い話でした。
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