朝日新聞の書評(2006年2月26日)にあるのを見て、珍しく母が読みたい、といって一昨日書店に連れて行ってくれた
それがまた意外にもあっという間に読み終わって私の手元にまわってきた
母は読ませたい本について、必ず「よかったよ。読みやすいし」という
これも御他聞・先例に洩れずそのセリフと共にまわってきた
「バカの壁」をはじめ、養老さんの本は食わず嫌いで、初めて読む。
が、実際読みやすい本だった
また、斎藤隆さん同様古風というか真面目というか、そんな内容だった
思考の一元化で、自分の知っている世界が全てと思い込んでしまうことの危うさは、噂に聞く「バカの壁」の看板とも言えるが、あらためて読んでしまうと自分のことが思いやられた………
ここで受けた印象は、養老さんは、「精神至上主義者」だった
必ずしも行動が伴わないことであっても、頭の中で考えたことに重きを置く人のようだ
これは私も最も同意する感覚で、倫理なんかは、個々人が心の中で常識として持っているべきものだという例も挙がっている(本文では別の文脈ででてきたが)
この本で1番心に残った言葉は、
「日本人は宿命論者と呼べる」
これに私ははっとさせられた
大地震や火山の噴火等に繰り返し苦しめられた結果、財産を全部失ってもすぐに立ち直っている
そもそも宿命論というと、なにもかも予め定められた運命に向かって進んでいく、という(漫画家の)clampとか、「君の名残を」のように、私のお気に入りに見られる思想だ。同時に、私のお気に入りの思想でもある
それが日本人を評した言葉として紹介されるとは、ちょっと嬉しかった
就職前の学生としては、「向いている仕事なんてない、社会から与えられた仕事を一生懸命やるのが自分を活かす」という言葉が胸に染みるようだった
社会にあいている穴(不足している部分)を埋めるという感覚で、社会が必要としている仕事をする
これがあるべき姿だということは、しっかりと心に刻んでおこうと思う
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